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四十九

「それで、思い過ごしかも知れないでつが」


「何でもええで」


「はい。毎日日記をしたためるというのは几帳面な性格だと思いまつ」


 これに破近、頷き


「そらそうやわな」


「この宗三郎さんときたら、それに輪をかけてるような」


「輪?」


「はい。二十五、二十六日と、ちゃんと十枚ずつだったのが、次の二十七日では六枚しかないでつ。最終の二十八日も七枚でつが、これは切羽詰ってたんで致し方ないと」


 すぐに確認する破近


「ホンマやな」


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