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四十六

 お松

 この日記を目にする事を祈りつつ、ここにしたためる。

 信じてほしい。私は金輪際、誰にも手などかけてはいない。

 だが指を咥えたままでは、やられるのは火を見るより明らかだ。

 よって、初めて他人様に危害を加える事になる。

 これが私の幸せ、ひいてはおまえの幸せにも繋がる、こう思っている次第だ。


 そしてわかった事もある。

 やはりおまえの言う事をもっと聞かねばと。


 無事に戻った際には、この会からも足を洗うつもりだ。 宗三郎

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