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三十四

 早速、親分からの報告に耳を傾けた破近


「噂にしろ何にしろ、そら物騒な話やわな?」


「へい、確かに」


「ほな、次はこっちからの報告や」

 そう言った破近が、数枚の紙を親分の前に差し出し


「まだ全てちゃうけんど。これらがな、薬物によって命を落としたと思われる仏さんの記録やねん」


 それを見た親分


「こりゃ旦那の字じゃありませんな?」


「それ書き留めたんは、桐やんや。案外綺麗な字やろ?」


 これに当の本人、いたく恐縮している。


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