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九
「お松はん? その後は信州まで?」
「はい。やはり、この目で確かめない限りは信用できなかったゆえ」
「そらそうや」
一方の破近としても、この先は聞き辛いのだが
「で、やはりご亭主は亡くなって?」
「はい。心の臓を小刀で一突き……ああ」
ここまで気丈だった相手だが、さすがに涙で言葉が詰まっている。
「すんまへんな、これも仕事ですよって」
「あ、いえ。こちらの方こそ取り乱しまして」
「いえかましまへん。で、その遺体は?」
「お松はん? その後は信州まで?」
「はい。やはり、この目で確かめない限りは信用できなかったゆえ」
「そらそうや」
一方の破近としても、この先は聞き辛いのだが
「で、やはりご亭主は亡くなって?」
「はい。心の臓を小刀で一突き……ああ」
ここまで気丈だった相手だが、さすがに涙で言葉が詰まっている。
「すんまへんな、これも仕事ですよって」
「あ、いえ。こちらの方こそ取り乱しまして」
「いえかましまへん。で、その遺体は?」
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