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三十二
「ここの蕎麦、案外旨いんやで!」
しかし青年が
「す、すみません、鈴木様。我が家では代々、蕎麦粉が体質に合わないようで」
「そか。それ、アレルギー言うんやで」
「あ、あれるぎい?」
「はいな。卵とか大豆とか……そうそう、魚の光もんもそやな。鯖とか鯵とか」
「そ、そうなんですか」
結局はかしわ飯にした桐山君、お代を払おうとしたところ
「あ、ここはわいが払うからええで」
そう言った破近、懐から巾着を取り出したのだが――
「ここの蕎麦、案外旨いんやで!」
しかし青年が
「す、すみません、鈴木様。我が家では代々、蕎麦粉が体質に合わないようで」
「そか。それ、アレルギー言うんやで」
「あ、あれるぎい?」
「はいな。卵とか大豆とか……そうそう、魚の光もんもそやな。鯖とか鯵とか」
「そ、そうなんですか」
結局はかしわ飯にした桐山君、お代を払おうとしたところ
「あ、ここはわいが払うからええで」
そう言った破近、懐から巾着を取り出したのだが――
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