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四
「そうなんや」
頷いている破近に
「あ、でもね旦那」
「ん?」
「今回ばかりは、菖蒲殿の言われたとおりだと」
「何でや?」
これに喜助
「いやね、話を聞いた限りですけど。その亭主以外に下手人って考えられなくって」
だが、すぐに破近が立ち上がり
「そっか。ほな、その女房に会ってくるわ」
「だ、旦那、そこまで菖蒲殿の事を?」
「あのな、喜助」
「へい?」
「あいつに濡れ衣を着せられそうになった善人な、今まで何ぼおったん思う?」
「そうなんや」
頷いている破近に
「あ、でもね旦那」
「ん?」
「今回ばかりは、菖蒲殿の言われたとおりだと」
「何でや?」
これに喜助
「いやね、話を聞いた限りですけど。その亭主以外に下手人って考えられなくって」
だが、すぐに破近が立ち上がり
「そっか。ほな、その女房に会ってくるわ」
「だ、旦那、そこまで菖蒲殿の事を?」
「あのな、喜助」
「へい?」
「あいつに濡れ衣を着せられそうになった善人な、今まで何ぼおったん思う?」
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