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六十 完
「あ」
これに、へなへなと床に崩れてしまった信吉。
「緑丸な、背丈どんくらいや?」
「五尺と二寸でつ」
「ま、そういうこっちゃ!」
破近、相手に憐れみの目を向け
「ほな信吉。もう一人の、その小柄な相棒の居場所でも聞こか?」
そして帰り道
「破近様。また解決したでつね!」
「あの壷を慌てて戻したんが、ヤツの敗因や。ま、過ぎたるは何とかやな! ざまあみさらせっちゅうねん!」
「……まるで、前向きが着物きたようなお方でつね」
*背丈 五尺と二寸(約156cm)です。by TAMAKI