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五十二

 そこに監督さん


「あ、それな、昨日と同じ重さにしてるさかい」


「こ、こりゃどうも」


 そして、ここでようやく監督から合図がかかり


「これで、おしまいですわ!」



 再び、又八も部屋の中へ戻ってきたのを確認した破近


「皆はん、お疲れさんでした!」

 こう挨拶してすぐに


「で、数馬はん。気づいた事ってあります?」


「ええ。昨日なかったですね、あの壷って」


 これに破近が頷き


「お邦ちゃんな、悪いけんど、戸棚の中を確認してくれへん?」


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