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四十七

 窓の外に二人の姿を認めた破近


「ほな、入ってき!」


 これに、まず数馬が窓より中に入ってきて、そのまま喜助の前に屈みこんだ。

 それに続き又八も入ってき、それと同時に数馬が立上がって扉の方へと歩み寄っている。

 そして鍵が外された扉より、信吉とお邦が姿を現した。


 これを見ている破近


「ここまでは順調やな」


 だが、ここで皆の動作が止まった。そこに監督が


「次は、又八はんが医者を呼びに行く場面や」


 これに本人も


「あ、そうか」


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