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二十二
相手にとれば、意外な問いだったようで
「は、はあ? いつって、そらそこの窓から」
「間違いないん? ホンマにそん時に見たん?」
「そら……」
必死に、その時の事を思い出そうとしている又八
やがて
「いや、お役人さん。最初に見たのは、数馬さんが扉を開けに行った時でした」
これに破近が
「それまで、何で見てないんやろか?」
「うーん……それはご主人の脇に、ずっと数馬さんが屈んでいたもんですから」
「見えんかったわけでんな?」
相手にとれば、意外な問いだったようで
「は、はあ? いつって、そらそこの窓から」
「間違いないん? ホンマにそん時に見たん?」
「そら……」
必死に、その時の事を思い出そうとしている又八
やがて
「いや、お役人さん。最初に見たのは、数馬さんが扉を開けに行った時でした」
これに破近が
「それまで、何で見てないんやろか?」
「うーん……それはご主人の脇に、ずっと数馬さんが屈んでいたもんですから」
「見えんかったわけでんな?」
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