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四十八

「ら、蘭学?」


「そそ。なんなら、今ここであんさんの血を採ってな、赤死館の戸枠についてた血と照合しまひょか?」


「そ、それが何か」


 まだも言い返してくる相手に、再び声を張り上げる破近


「蘭国、舐めたらアカン! この国よりもな、五十年以上も先を走ってるんやで!」


「……」


「お、そや! 確かギロチンっちゅう、首を跳ね落とす道具があったわ! それ使ったろ」


 この時ようやく――本人ではなく、隣から


「そ、そんな惨い事なんて」


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