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三十五
ひとしきり笑った後
「わいな、これって赤死館って思うんや」
「あかしかん、でつか! さすがでつ!」
「それとな、『にこ れ』っちゅうのが、三回も顔を覗かしてるんやわ。ましてや、冒頭からな」
ここで暗号に、再び目を落とした緑丸
「確かに、でつ」
「この『にこ』ってな、主語ちゃうやろか?」
「主語? 僕、とか、私、でつか?」
「そそ。で、おそらく甚九郎はんなら、『わし』やと思うんや」
「破近様。もう、二つもわかりましたね!」
ひとしきり笑った後
「わいな、これって赤死館って思うんや」
「あかしかん、でつか! さすがでつ!」
「それとな、『にこ れ』っちゅうのが、三回も顔を覗かしてるんやわ。ましてや、冒頭からな」
ここで暗号に、再び目を落とした緑丸
「確かに、でつ」
「この『にこ』ってな、主語ちゃうやろか?」
「主語? 僕、とか、私、でつか?」
「そそ。で、おそらく甚九郎はんなら、『わし』やと思うんや」
「破近様。もう、二つもわかりましたね!」
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