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三十二

「なるほど、いかにもありそうな話で。となると、旦那?」


「ん? 何や、朝ちゃん?」


 これに朝太郎親分、どすが利いた声で


「ここまでして残す必要があるというのは、かなりの重要な事かと?」


「そそ、確かにそうなるわな。下手人にまつわる内容か、はたまた動機に関しての内容か、それともな、それ以外の重要なる内容なのか……」

 しきりに頷く破近だったが、すぐに悲しげな表情になり


「でもな、これってどうやって解けばええねん!」【図3のみ参照】


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