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二十八
戸口付近を丹念に調べだしている破近、その手が或る箇所で止まり
「なな、緑丸。これ覗いてみ?」
「あ、はい」
すぐに虫眼鏡の中を見た少年。
少し経って
「これ、血でつか?」
振り向いた緑丸に
「真っ赤やから気づかんかったけんど、間違いないわ」
さらに覗いたままの緑丸
「まだ、ついて間もないような気がしまつが……でも、何故ここに?」
これに破近、青き目を鋭くさせ
「ひょっとしたらな。下手人、この戸枠ごと外したんちゃうか?」
戸口付近を丹念に調べだしている破近、その手が或る箇所で止まり
「なな、緑丸。これ覗いてみ?」
「あ、はい」
すぐに虫眼鏡の中を見た少年。
少し経って
「これ、血でつか?」
振り向いた緑丸に
「真っ赤やから気づかんかったけんど、間違いないわ」
さらに覗いたままの緑丸
「まだ、ついて間もないような気がしまつが……でも、何故ここに?」
これに破近、青き目を鋭くさせ
「ひょっとしたらな。下手人、この戸枠ごと外したんちゃうか?」
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