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二十六
その和錠を拾い上げた破近だったが
「お、綺麗に菊の花があしらわれてるやん」
だがこの錠の特徴とは、そこではなかった。
「へっ? 鍵穴あらへん?」
近くに寄ってきて、これを見た緑丸
「からくり錠でつ。伊賀で見た事ありまつ」
「からくり錠?」
「あ、はい。でも、甚九郎さん以外には誰も開閉できなくて」
これに破近
「いかにもやけんど、迷惑な話やわな……ん? っちゅう事は?」
「甚九郎さんご本人が鍵をかけた、こうなるんでつか?」
その和錠を拾い上げた破近だったが
「お、綺麗に菊の花があしらわれてるやん」
だがこの錠の特徴とは、そこではなかった。
「へっ? 鍵穴あらへん?」
近くに寄ってきて、これを見た緑丸
「からくり錠でつ。伊賀で見た事ありまつ」
「からくり錠?」
「あ、はい。でも、甚九郎さん以外には誰も開閉できなくて」
これに破近
「いかにもやけんど、迷惑な話やわな……ん? っちゅう事は?」
「甚九郎さんご本人が鍵をかけた、こうなるんでつか?」
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