50/3502
二十三
こう言ってきた長男の黒部衛、露骨に義母に目をやった後
「実は旦那。この女狐さんはね、父上の金欲しさに嫁いできなすってね」
これに顔を上げた小百合、確かにそこには涙の筋などは見えない。
「何さ、その物の言い方は? まるで、あたしが手をかけたみたいじゃないか!」
それを見た蕾が再び
「うわぁ! 今度は、人まで変わっちゃいましたぁ!」
この言葉に、黒部衛も大きく頷き
「そうそう。そんな女なんですよ、この小百合ってヤツは」
こう言ってきた長男の黒部衛、露骨に義母に目をやった後
「実は旦那。この女狐さんはね、父上の金欲しさに嫁いできなすってね」
これに顔を上げた小百合、確かにそこには涙の筋などは見えない。
「何さ、その物の言い方は? まるで、あたしが手をかけたみたいじゃないか!」
それを見た蕾が再び
「うわぁ! 今度は、人まで変わっちゃいましたぁ!」
この言葉に、黒部衛も大きく頷き
「そうそう。そんな女なんですよ、この小百合ってヤツは」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。