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二十五

「おそれおおいでつ」


「ま、そう頭下げんと」

 そして破近、再び表情を硬くし


「今からな、一緒にからくり屋敷まで行くで!」



「真っ赤でつね?」


 屋敷を見上げる緑丸に


「風変わりやな、確かに」


「そうでつね」

 今度は緑丸、下に倒れたままの壊れた板戸を見やり


「この戸って、破近様が?」


「そや。内から鍵かけられたさかい、な」

 そう言いながら破近、付近の土間の上を見回し


「こいつが錠かいな? 体当たりした時に、外れて飛んだんやな」


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