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二十
そう言った明智様、いまだ横たわっている仏さんを見下ろし
「にしても、正月早々可哀想に」
「ホンマやわ」
再び屈みこんだ破近
「明智はん。これ、甚九郎はんに間違いないわな?」
「相違ないですよ」
「で、不思議な事にな、この屋敷には窓が一つもないねん」
明智様も、ほとんどない首を回し
「確かに」
「でな、とっちゃん坊や」
これには相手が
「それ、やめなさいって!」
だが破近、構わず指を差し出し
「出入り口も、そこしかないねん」
そう言った明智様、いまだ横たわっている仏さんを見下ろし
「にしても、正月早々可哀想に」
「ホンマやわ」
再び屈みこんだ破近
「明智はん。これ、甚九郎はんに間違いないわな?」
「相違ないですよ」
「で、不思議な事にな、この屋敷には窓が一つもないねん」
明智様も、ほとんどない首を回し
「確かに」
「でな、とっちゃん坊や」
これには相手が
「それ、やめなさいって!」
だが破近、構わず指を差し出し
「出入り口も、そこしかないねん」
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