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十七

「もう! 何で正月早々、こんなところに閉じ込められなきゃ……」


「おい、喜助! 少しは黙らんかい!」


「だ、だってですよ、旦那? 誰も助けに来なかったら……」

 

 この時


「何を二人で遊んでるんですう?」


 これに喜助


「うるさいなあ、今はそれどころじゃ……え?」


 そこに破近が大声を上げ


「つ、蕾やないか!」


「遅くなりましたあ、ご主人様!」


「いや、ホンマ助かったわ!」

 喜ぶご主人様だったが、すぐに


「ん? おまえどっから来たん?」


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