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二十二

 呼ばれて集められた家族の面々。


「そ、そんな! ま、又兵衛様が亡くなられるなんて……うっ、うっ」


 その先を続けられない女房の小百合、両手で顔を覆ってしまった。

 そこに連れ子の房吉が、その手を取り


「は、母上! お気を確かに!」


 一見、胸が痛む光景ではあったが、この時


「あれれぇ? この人、涙が出てませんがぁ?」


 この蕾の一言で、一気に空気が変わってしまった。

 そして、そこに


「アッハッハ! いや、貴女の仰るとおりですよ!」


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