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十五

 ちょうどその時


「遅くなりましたあ!」

 明るくやってきた蕾だったが、これまた仏さんを見た瞬間


「ウ、ウップ! し、失礼しますう!」


 すぐに口を押さえながら、外へと出て行ってしまった。

 この光景に、親分ポソッと


「でめえら、揃いも揃っていい加減にせえよ」



「もう大丈夫ですう!」


 再び戻ってきたくの一に、早速親分


「よし。じゃあ、先に行くぞ」


 そして廊下を通り、例の部屋へと入ってきたのだが


「おや? この部屋で行き止まりか?」


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