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「ん? この部屋で行き止まりなんや」


 だがこの時どこからかカラカラと音が聞こえてき、それに騒ぎっぱなしの喜助がまたもや


「だ、旦那! う、上!」


「んもう、何やねん?」

 面倒臭そうに天井を見上げた破近だが、こちらも同様に


「て、て、天井が!」


 そう――無数の釘が刺さった天井が、その乾いた音とともにゆっくりと下がってきている。

 咄嗟に、今入ってきたばかりの戸を開けようとした喜助だが


「そ、そんなあ? あ、開かないって?」


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