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「うおおお!」


 戸が開いた弾みで、中に転がり込んでしまったお二人さん


「あいたたた」

 しきりに腰をさすっている破近だが、その目の前まで何かが近寄り


「うおっ?」


「アッハッハ! 旦那。それって、からくり人形ですよ」

 露骨に笑っている喜助


「それより、早く下りてもらえません?」


 あまりの驚きに、喜助の両腕に飛び乗っていた破近


「あ、悪りい」

 喜助から下り、その物体に目をやる破近


「ようできとるな! さすが、甚九郎はんやわ!」


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