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七十七
「ほな、橘はん。ご苦労はん! 後はこっちに任せとき」
「え、ええ……では、これにて失礼を」
その去り行く姿を見ている喜助が
「旦那? あの人、逃げませんかねえ?」
「大丈夫やって。元々は善人やさかいな!」
そして奉行所のお取調べの部屋。
「この間は、ども!」
この破近の挨拶をしかとする、目の前の若者二人。
「あのな、これ見てみって! まだな、糸が残ったままなんやで!」
一瞬だけその頭を見て、すぐにうつむいてしまった二人。
「ほな、橘はん。ご苦労はん! 後はこっちに任せとき」
「え、ええ……では、これにて失礼を」
その去り行く姿を見ている喜助が
「旦那? あの人、逃げませんかねえ?」
「大丈夫やって。元々は善人やさかいな!」
そして奉行所のお取調べの部屋。
「この間は、ども!」
この破近の挨拶をしかとする、目の前の若者二人。
「あのな、これ見てみって! まだな、糸が残ったままなんやで!」
一瞬だけその頭を見て、すぐにうつむいてしまった二人。
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