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七十六

 こう声をかける橘殿。そして、その背後より忍び寄る一体の影。

 しかし自分の後ろから、さらに静かに忍び寄る、これまた一体の影には全く気づいてはいない。


 やがて、跪いた橘様の頭を目がけ――だが、それよりも素早く


「いでよお、我米良あ!」


 この声とともにあっという間に炎に包まれた相手、たまらず橋の上を転がり回っている。


「あちちちち!」


 これを見ている破近


「んもう、真夜中っちゅうのに派手すぎやろ? 手裏剣でええのに!」


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