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六十五

 これに


「この男、の鈴木言いますねん」


 思わず船虫様


「か、軽っ!」


「でな、今木俣はんが言ったとおり……」


「き、木俣はん?」

 

 いちいち目を剥く相手に


「で、間違いなく相手は吟味方に恨みを持ってますねん。現に、このわいが二人組の下手人に襲われましたさかい」


「お、襲われた?」


「そそ」

 そう言いながら、相手に頭のてっぺんを見せる破近


「ほら、ここんとこ! まだ糸が残ったままですわ」


 それを一瞥した相手が


「おお、確かに!」


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