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五十九

「あ、はい、鈴木様。それがもう、頻繁にやって来まして」


 これに内心ほくそ笑む破近


「そっか。で、来るのは誰やねん?」


「そ、それが決まって……」


 言い辛そうな相手に、破近が直球で


「亡くなった義兵衛爺さんなんやろ?」


「そ、その通りです! ど、どうしてそれを?」


「ま、それはいいとしてな。なあ、爺さんって明け方なんかにも来たん?」


 この問いに、何度も頷いている相手


「そらもう、時間なんて関係なく文句を言いに来まして」


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