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十七

 そして、やはり四つ半に部屋の灯りが消えたのに合わせ、廊下の行灯も消していた。いや、その前に手元の提灯に火を点けている。



 やがて訪れた午前の九つ半(一時)。さすがにウトウトしていた喜助の耳に、突然何やらの破裂音が――

 これに慌てて


「な、何だ?」

 そしてすぐに廊下に飛び出し、そこに見える提灯に向かって


「き、桐山殿! い、今の音って?」


 これに相手も、廊下の先を指しながら


「あ、あちらからです! 行ってみましょう!」


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