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三十六
「で、朝ちゃん。半年前って、吟味方おらんかったわな?」
こう確認する破近に、親分も
「へい。花小路様は獄中でしたし、無論旦那は大坂でしたからな」
「そやわなあ」
破近、つぶやくように
「誰と間違えたんやろ?」
これが聞こえた親分
「さあ? しかし実際に吟味方とあいまみえたんですから、向こうさんも必死で本物の相手を捜すでしょうな」
そして喜助も
「あっちも四番目の犠牲者を捜す、で、こっちも捜す……何だか変な話ですねえ」
「で、朝ちゃん。半年前って、吟味方おらんかったわな?」
こう確認する破近に、親分も
「へい。花小路様は獄中でしたし、無論旦那は大坂でしたからな」
「そやわなあ」
破近、つぶやくように
「誰と間違えたんやろ?」
これが聞こえた親分
「さあ? しかし実際に吟味方とあいまみえたんですから、向こうさんも必死で本物の相手を捜すでしょうな」
そして喜助も
「あっちも四番目の犠牲者を捜す、で、こっちも捜す……何だか変な話ですねえ」
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