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二十四

「ねえ、旦那。橋のたもとで見張っておきましょう!」


「あのな、喜助。このお江戸にな、橋がなんぼあるって思ってるねん? それにな、橋に来た時はすでに仏さんにされてるんやで?」


「ああ、そっか。じゃあ、どうします?」


「どうって」

 破近、首を左右に振り


「このまま指咥えておくしかあらへん」



 仲間が帰った後


「あーあ。辛気臭いんで、一杯引っかけてこっか」


 そして近所の屋台を訪れた破近。


「お、旦那! おめでとうございます!」


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