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「また、銀橋のたもとかいな」

 白い息とともにそう吐いた破近、早速目の前のござを捲ると


「こらまた、若い娘が何でや?」


 そこには、小刀が胸に刺さったままのおなごが横たわっている。

 これに隣の喜助も、手を擦りながら


「確かにですねえ。で、身元はまだ……」

 だがこの時、駆け寄ってきた二人連れに跳ね飛ばされてしまった。


「あいたた! て、てめえら!」


 だが、この言葉も耳に入らない中年女の口から


「お、お、お美津! お、お……」


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