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十七

「で?」


 これに多平


「そう言えば政吉のやつ、何かをつまんで口に入れた時、何やら叫んだような」


「何か? 何やら? おいこら! もうちっとまともな話はできねえのか!」


 これを見た残りの若者たち、口をつぐんでしまった。


 一品一品に棒を突っ込んでいる、こちらは破近


「海老の天ぷらに鯛刺し、天つゆに刺身醤油、これらには反応無しやわ」

 そうつぶやき


「残りは、湯豆腐に焼鳥にアン肝、烏賊の塩辛に蛸わさ……って、頼みすぎやろが?」


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