二百字掌編シリーズ 『青き目をした与力』

七

「ど、どないしよう？　朝ちゃん」

　だが、これが予想外の答えで

「おそらく、元々は旦那が原因ですしね。あっしには、かかわりのねえ事でござんす」

「はああ？　いつから紋次郎なったねん？」

　この時、部屋の戸が慌しく開けられ

「て、てーへんだ！　だ、旦那！」

　それを睨みつけ

「んもう、人が困ってる時にうるさいやっちゃな！」

「う、うるせえも何も……ひ、人が死んでて！」

「死んでるやて？　ここでかいな？」

「そ、そうです！　は、早く！」