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八十二
「なんでつか?」
「どうも婆様のさ、この言葉が耳に残っててね……四年もの間に何一つ言ってこんので、もはや死んだもんと思うとる」
「覚えてまつよ」
「それを聞いた時さ、そんなに容易く割りきれるものかなって」
「なるほどでつね」
先程より、すっかり聞き役に回っている緑丸。
「そうかい。それに、孫の亀吉さんについては……米俵の中から一粒の米をどうやって探す? とも言ってたね」
「そこも割りきってた感じでつ」
「だよね?」
「なんでつか?」
「どうも婆様のさ、この言葉が耳に残っててね……四年もの間に何一つ言ってこんので、もはや死んだもんと思うとる」
「覚えてまつよ」
「それを聞いた時さ、そんなに容易く割りきれるものかなって」
「なるほどでつね」
先程より、すっかり聞き役に回っている緑丸。
「そうかい。それに、孫の亀吉さんについては……米俵の中から一粒の米をどうやって探す? とも言ってたね」
「そこも割りきってた感じでつ」
「だよね?」
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