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 そして、さらに破近


「で、何か恨みを買うことは?」


 これに少々考えた主人が


「特に身に覚えはございませぬが」


 だが破近、ここが肝心


「でもな、こうやって文まで来てるんやさかい、何かおまっしゃろ?」


「いえいえ、本当ですって」


「そうでっか。ほな、代わりに言いまんが」

 破近、ここで天井を見回しながら


「そやな、誤った薬を与えてしもうたとかな、調合しそこなってしもうたとかな……そんなん、いっぺんくらいありまっしゃろ?」

 

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