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七十

「仕返しなんてさ、馬鹿なこと考えちゃ駄目だよ。返り討ちにあっちゃうからね」


 こう念を押して、部屋へと戻っきた姐さん。

 だが、誰も何もしゃべらないまま――まあ、口を開く必要のない者も一人いるが。


「あの家ならあ、忍び込むのは楽勝ですう」


 しかし、二人より返事がない。


「へ? しかとですかあ?」


と、ここでようやく


「ちゃんと聞こえてるよ。でもさ、忍び込んで何をする気なのかい?」


「もちろん、ジジイに天罰を下しますう」



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