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六十五

「何か見つかりましたかあ?」


 だが緑丸というと、先程より虫眼鏡で地面を調べている―まさに這いつくばって。


「チェッ、しかとですかあ……あーあ、退屈すぎて欠伸も枯れそうで……」


 その時


「蕾さん。こっちこっち」


「ふわぁ……ん?」

 はたして大欠伸をかましていたくの一だったか、すぐに駆け寄り


「どしたどしたあ?」


 これに緑丸、地面を指さし


「ここ、何かを引きずった跡が」


「ホントですう」

 頷いた蕾、すぐに


「お滝さんだあ!」




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