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四十九
「今更どうこうしようと、仕方のないことじゃ」
こんな冷たき相手に
「今更って、先代は婆様の息子さんでしょ?」
「無論この腹を痛めた子じゃがな……四年もの間に何一つ言ってこんので、もはや死んだもんと思うとる」
「そ、そんな……」
ここで姐さん、お君をチラリと見て
「亀吉さんは、ついこの間のことでしょ? まだ生きてるに決まってますって」
「言ってることは、ようわかる。じゃがな、米俵の中から一粒の米をどうやって探す?」
「今更どうこうしようと、仕方のないことじゃ」
こんな冷たき相手に
「今更って、先代は婆様の息子さんでしょ?」
「無論この腹を痛めた子じゃがな……四年もの間に何一つ言ってこんので、もはや死んだもんと思うとる」
「そ、そんな……」
ここで姐さん、お君をチラリと見て
「亀吉さんは、ついこの間のことでしょ? まだ生きてるに決まってますって」
「言ってることは、ようわかる。じゃがな、米俵の中から一粒の米をどうやって探す?」
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