3458/3502
三十九
「まずは平家の落人の言い伝えでつが」
これにお君さん、笑って
「それって、全くの出鱈目らしいですよ。婆様曰く、『そんな話なんぞ、あちこちに転がってる』って」
「そうでつか。じゃあ二番目でつ……同じ島民なのに、どうしてそこまでいがみ合ってるんでつか?」
なかなか芯を突く問いだったが
「うーん、実はよくわからなくて。婆様に尋ねるも、いつもはぐらかされてばかりで」
「母上様はどうでつ?」
「私と似たようなもんですよ」
「まずは平家の落人の言い伝えでつが」
これにお君さん、笑って
「それって、全くの出鱈目らしいですよ。婆様曰く、『そんな話なんぞ、あちこちに転がってる』って」
「そうでつか。じゃあ二番目でつ……同じ島民なのに、どうしてそこまでいがみ合ってるんでつか?」
なかなか芯を突く問いだったが
「うーん、実はよくわからなくて。婆様に尋ねるも、いつもはぐらかされてばかりで」
「母上様はどうでつ?」
「私と似たようなもんですよ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。