3440/3502
二十一
「ま、気にせんでええさかい、早よ舟を出し」
だが船頭、後々まで恨まれたくはない。
「向こうには一隻の船もないんですよ? だから、行ったきり戻れないんですって!」
「あ、そうかいな。でもな、月に二回は道ができるんやろ?」
「そら確かにそうだけど。やっぱり、おなごが行くには……」
ここで、そのおなごの一人が
「おなごおなごってえ、それこそ耳にタコですう」
そう言い放ったあと、すぐに
「いでよ我米良!」
「あ、やめって!」
「ま、気にせんでええさかい、早よ舟を出し」
だが船頭、後々まで恨まれたくはない。
「向こうには一隻の船もないんですよ? だから、行ったきり戻れないんですって!」
「あ、そうかいな。でもな、月に二回は道ができるんやろ?」
「そら確かにそうだけど。やっぱり、おなごが行くには……」
ここで、そのおなごの一人が
「おなごおなごってえ、それこそ耳にタコですう」
そう言い放ったあと、すぐに
「いでよ我米良!」
「あ、やめって!」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。