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四十一
「……」
「でな、二十衛門は根っからのワルやねん。平気で人を殺めるんやで? おまえさん、そんなんできるか? できへんやろ?」
これにゆっくりと
「できるわけない、のだ」
「やな! ほな、おまえさんはワルでもなければ、ましてや鬼なんかであるわけないんや」
「う、うん……なのだ」
「わかったん? ほれ、メッチャええ子やん!」
この時、戸口より勢い良く現れた人物。そのチリチリ頭を見た破近、己の言葉も忘れ、思わず
「お、鬼や!」
「……」
「でな、二十衛門は根っからのワルやねん。平気で人を殺めるんやで? おまえさん、そんなんできるか? できへんやろ?」
これにゆっくりと
「できるわけない、のだ」
「やな! ほな、おまえさんはワルでもなければ、ましてや鬼なんかであるわけないんや」
「う、うん……なのだ」
「わかったん? ほれ、メッチャええ子やん!」
この時、戸口より勢い良く現れた人物。そのチリチリ頭を見た破近、己の言葉も忘れ、思わず
「お、鬼や!」
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