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二十

「ようわかりましたわ」

 相手の強い意志を感じた破近、次に


「ま、自分らはまったく心配してへん……ぬおお?」


 何と二匹の忍び、すでに船上の人である。


「さっさと渡ろうぜえ!」


「はあ。ホンマ、やる気満々やな」

 そう吐いた破近、船頭に向かって


「そういうことやさかい、この三人を頼んまっさ」


「さ、三人って。だ、旦那は行かないんで?」


「そや」


 船頭、これに大きく頭を振り


「おなご二人に小僧だけって、そいつは無理ですって!」



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