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十九
結局、舟で渡ろうと相成り
「なあ、船頭はん? あの島まで乗せてくれまへん?」
「へ? 幻影島まで?」
「何驚いてまんねん? ついそこに見えてますやん」
確かにその距離、十町(約1km)というところ。
「旦那。やめといた方が身のためですぜ」
「何でです?」
「あそこに逃げ延びた平家の落人らが、揃いも揃って首をくくった……こんないわくがありまして」
これに振り向いた破近だったが
「たとえどんないわくがあろうとも、参りますよ」
結局、舟で渡ろうと相成り
「なあ、船頭はん? あの島まで乗せてくれまへん?」
「へ? 幻影島まで?」
「何驚いてまんねん? ついそこに見えてますやん」
確かにその距離、十町(約1km)というところ。
「旦那。やめといた方が身のためですぜ」
「何でです?」
「あそこに逃げ延びた平家の落人らが、揃いも揃って首をくくった……こんないわくがありまして」
これに振り向いた破近だったが
「たとえどんないわくがあろうとも、参りますよ」
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