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十八
破近、人差し指を空に向け
「こっちゃの凧や! 誰が来た早々、釣果なんか聞くんや!」
「なあんだ、こっちゃの凧でしたかあ」
同じように空を指す蕾だったが
「持ってきてませんがあ?」
これに破近、唇をわなわなと震えさせ
「もいっぺん、言うてみ?」
「蛸も凧もないですがあ?」
「何でやねん!」
「だってえ、一言も口にされてませんがあ?」
「へ?」
目を丸くしたご主人様、隣の少年の方へ顔を向けるも
「確かにおっしゃってないような」
破近、人差し指を空に向け
「こっちゃの凧や! 誰が来た早々、釣果なんか聞くんや!」
「なあんだ、こっちゃの凧でしたかあ」
同じように空を指す蕾だったが
「持ってきてませんがあ?」
これに破近、唇をわなわなと震えさせ
「もいっぺん、言うてみ?」
「蛸も凧もないですがあ?」
「何でやねん!」
「だってえ、一言も口にされてませんがあ?」
「へ?」
目を丸くしたご主人様、隣の少年の方へ顔を向けるも
「確かにおっしゃってないような」
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