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十六
「また、いらんことを」
「ま、旦那。そうふくれなさんなって」
ニコッと笑顔の姐さん、蕾に
「ここまで来てくれたんだから、この冷奴さんが奮発してあげるよ」
「え? 薄紫のがいいですう!」
「な、何か言葉をはしょったような」
「柄はあ、やっぱり般若がいいかなあ」
まるで聞いていない。
そこに、先程より遠くにある島を眺める破近だったが
「あれかいな」
そして付近の海を見るも、まだ長月は八日。
「まだ、道の『み』も見当たらんわ」
「また、いらんことを」
「ま、旦那。そうふくれなさんなって」
ニコッと笑顔の姐さん、蕾に
「ここまで来てくれたんだから、この冷奴さんが奮発してあげるよ」
「え? 薄紫のがいいですう!」
「な、何か言葉をはしょったような」
「柄はあ、やっぱり般若がいいかなあ」
まるで聞いていない。
そこに、先程より遠くにある島を眺める破近だったが
「あれかいな」
そして付近の海を見るも、まだ長月は八日。
「まだ、道の『み』も見当たらんわ」
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