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三十七

 素直に顔を向けてきた相手だが


「フフフ、ばれちゃあ仕方がねえ」


「き、貴様あ?」


「お奉行よ。おマキの命が惜しけりゃ、大人しくしてな!」

 そして再び前を向き


「じゃあ、先を急ぐぞ!」


 だが、事情を知らぬ蕾


「逃げるんですかあ? ならば……出でよお、我米良あ!」


 その口から放たれた赤き炎、これがすぐに


「うわあっちっちっ! ま、またあ?」

 もんどりうって地面に落ちた二十衛門


「あちあちあち!」


 そして、もう一人も落馬している。


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