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七
「ウチは代々、置き薬を扱っておりましてな……ゴホゴホッ」
いきなり咽んできた主人、脇の物に手を伸ばしたところ
「あ、礼は要りませんよって!」
これに相手が
「え? ああ、これは薬入れでして」
「はあ? わいは、また巾着かと」
ばつの悪い青き目、ここで腹いせに
「にしても、薬問屋のくせに顔色が悪うおまんな?」
「ええ。大きな声では申せませんが、実は長年持病を患っておりましてな」
「ふうん。そら、世間様には言えまへんわな」
「ウチは代々、置き薬を扱っておりましてな……ゴホゴホッ」
いきなり咽んできた主人、脇の物に手を伸ばしたところ
「あ、礼は要りませんよって!」
これに相手が
「え? ああ、これは薬入れでして」
「はあ? わいは、また巾着かと」
ばつの悪い青き目、ここで腹いせに
「にしても、薬問屋のくせに顔色が悪うおまんな?」
「ええ。大きな声では申せませんが、実は長年持病を患っておりましてな」
「ふうん。そら、世間様には言えまへんわな」
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