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五十六

「ど、どうして隆三郎様が?」


 それに突っ立ったまま


「彦之助、そいつはこっちの台詞だ」

 そう吐き捨てた隆三郎、その視線を横へと移し


「あんたまで一緒とは……こらまた相変わらずの仲良しさんで」


 これにお凛、澄まし顔にて


「あれま。来られた早々、何を申されると思いきや」


 この光景を見るだけで、自ずと三人の関係もわかるというもの。

と、そこに


「なあ、隆三郎はん? そこにボーッと突っ立っとらんとな、こっちゃきて座りなはれ」



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