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四十六

 ここに満を持して


「会議やさかい、議論するんは大いに結構でおま! そやけんど……」 

 そう言いつつ破近、その左手を掲げ


「さっきからこっちゃの手、何や可哀想でっしゃろ? 誰も何も触れんと」


 無論、そこには白き一枚の羽根があるのだが


「どうせ鶏鍋でもしたんでしょ。暑い最中に熱いのを食べるのも、体によくってよ」


 いちいち噛みついてくる者に


「自分、風見鶏鍋にして食ったろかいな?」


「え? んもう、すぐ過激なこと言うんだから」



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