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四十一
「それは事を起こした際についた返り血だろ?」
やはり早き松殿ではあったが、それに対し菊やんより
「その時、手拭いを身に着けていたと?」
「それか、もしくは後にて返り血を拭ったかもな」
これには藤殿
「はいっ!」
ここのところ誰からも相槌が無いので、自ら先を続け
「拭ったとしたら、身に着けていた着物にも血がついたかと思います。しかし干してあったのは、そこの手拭いだけでした」
そこに桜殿から
「処分したんだろ、どうせ」
「それは事を起こした際についた返り血だろ?」
やはり早き松殿ではあったが、それに対し菊やんより
「その時、手拭いを身に着けていたと?」
「それか、もしくは後にて返り血を拭ったかもな」
これには藤殿
「はいっ!」
ここのところ誰からも相槌が無いので、自ら先を続け
「拭ったとしたら、身に着けていた着物にも血がついたかと思います。しかし干してあったのは、そこの手拭いだけでした」
そこに桜殿から
「処分したんだろ、どうせ」
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